ホンダCRF1000L Africa Twinは、パリ・ダカールラリーの二輪部門で連勝していたNXRの血統を継ぐ旅バイクの正統派です。舗装路での走行はもちろん、未走路などの荒れた路面でも走る喜びを感じられる一台として、多くのファンから高い支持を集めています。また2気筒エンジンの小気味よいサウンドを耳にすれば、ライダーの冒険心はくすぐられCRF1000L Africa Twinと旅に出たくなるでしょう。

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ホンダCRF1000L Africa Twinの特徴と魅力

1980年代のパリ・ダカールラリー(現・ダカール・ラリー)で連勝していたNXR750のレプリカモデルとして、初代アフリカツインは登場しました。CRF1000L Africa Twinは排気量を998ccまで拡大し、快適さと走る喜びを感じられる一台です。また直列2気筒のエンジンは、低速域での扱いやすさと高速域での安定性を両立させているので旅の相棒として人気があります。

舗装路だけを重視するのではなく未走路や荒れた路面を想定しているので、セミダブルクレードルフレームを採用し、さらにフロントとリアのサスペンションは200mmを超えるロングストロークを備えています。

CRF1000L Africa Twinは、ライダー自身でシフトするMT仕様と自動で変速するDCT仕様が用意されていて、特にDTC仕様ではライダーがアクセルワークだけに集中して走行を楽しめます。

ホンダCRF1000L Africa Twinのスペック・燃費、走行性能は

ホンダのホームページにあるCRF1000L Africa Twinのスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,335
全幅(mm) 930
全高(mm) 1,475
軸距(mm) 1,575
最低地上高(mm) 250
シート高(mm) 870
車両重量(kg) 232

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
32.0km/L (60km/h、2名乗車時)
燃費 WMTCモード値
21.6km/L (クラス3-2、1名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
70[95]/7,500

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
98[10.0]/6,000

タイヤ前 90/90-21 M/C54H(チューブタイプ)
タイヤ後 150/70R18 M/C70H(チューブタイプ)


 

ホンダCRF1000L Africa Twinのスペックは、車両重量がMT仕様で232kg、DCT仕様で242kg、エンジンの最大出力は共に70kW/7500rpmとなっています。排気量が998ccということもあり、過不足のないパワーで高い走行性能が期待できます。

また直列2気筒を採用したことで、停車状態から必要に応じてアクセルを開ければ、求めている加速をスムーズに得られるのでライダーに過度な疲れを感じさせません。また定地燃費は32.0km/Lです。気になる870mmのシート高はシートを変更することで850mmに下げることも可能なので、足つきに不安があるライダーにとってはポイントとなるでしょう。

ホンダCRF1000L Africa Twinのライバル車は

CRF1000L Africa Twinのライバル車は、オーストラリアのKTM990アドベンチャーが挙げられます。

オレンジ色のカラーリングはKTMの特徴で、990アドベンチャーにも採用されています。また排気量が999ccとほぼ同じで、高い悪路走破性に加えて高速走行でも評価されています。

他にライバルといえるのはドイツで生産されるBMWのR1200GSで、旅バイクとして人気があります。

R1200GSは排気量が1169ccの水平対向2気筒エンジンを搭載し、ドイツ車らしい素直なエンジンフィーリングと高速域での安定性が好評です。定地燃費は25.0km/Lになります。特にR1200GSには積載性を高めた「R1200GS ADVENTURE」があり、タンク容量をアップさせるなど旅バイクとしての魅力を備えています。

まとめ

適度にスリムな車体にバランスのとれたパワーが、CRF1000L Africa Twinの魅力です。特に国内を走破するために必要なスペックを満たしているので、気軽にどこにでも出かけることができます。また、ETCを標準装備していることもあり、高速道路を使って長距離ツーリングを楽しみたいライダーにおすすめの一台です。