スズキスカイウェイブ650LXは、2004年に発表されたビッグスクーターです。GSX1300Rハヤブサのエンジンを参考にして作られた638ccDOHC直列2気筒は、当時発売されていたビッグスクーターの中では世界最大排気量でした。

全国の教習所で多く使われており、2輪免許の実技では多くの方がこのモデルに触れることになる650LXを紹介します。

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スズキスカイウェイブ650LXの特徴と魅力

「スカイウェイブ650LX」はベースのスカイウェイブ650にABSを搭載したモデルで、2017年以降は平成28年排出ガス規制に対応できないためベースの650は廃止となり、規制をクリアした650LXのみが生産されることになりました。

650LXはとてもシンプルで扱いやすく、スカイウェイブシリーズのフラッグシップモデルとして惜しみなく投入された豪華装備の数々が魅力です。650ccという排気量のおかげで、幹線道路はもちろん高速道路でもストレスなく快適に走行することができます。

2013年のモデルチェンジではスタイリッシュなデザインに変更され、CVTの制御の変更やシート形状の変更、足回りの変更など快適さがプラスされることになりました。また、クラッチの材質と形状を変更したことで、以前のモデルのデメリットである押し歩きの辛さが解消されました。

スズキスカイウェイブ650LXのスペック・燃費、走行性能は

スズキのホームページにあるスカイウェイブ650LXのスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,265
全幅(mm) 810
全高(mm) 1,420
軸距(mm) 1,585
最低地上高(mm) 125
シート高(mm) 760
車両重量(kg) 281

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
28.7km/L (60km/h、2名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
39[53]/7,000

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
58[5.9]/4,750

タイヤ前 120/70R15M/C 56H
タイヤ後 160/60R14M/C 65H


 

カタログスペック上では2名乗車時でリッター28.7キロ走ることができます。街乗りで18.0キロ、高速で23.0キロは走ると見ていいでしょう。

CVTの特性を活かしたドライブモード、高回転を使用するパワーモード、任意で変速するマニュアルモードがあり、道路ごとに最適な走行を楽しめます。

足回りにお金をかけているため、高級車のような快適性と高い直進性を兼ね備えているほか、重心のバランスが良く山道の走行では277キロを超す車重ながら軽々と曲がってくれます。

スズキスカイウェイブ650LXのライバル車は

スカイウェイブ650LXのライバルは、ヤマハ・TMAX530

とホンダ・シルバーウイングGT600でしょう。

どちらも500cc以上でビッグスクーターのフラッグシップモデルです。
燃費は650LXが一番排気量が高いのですが、2名乗車時でTMAX530が28.6キロ、シルバーウイングGT600が30.0キロとほぼ互角です。

走行性能は両車種に比べると650LXはコンパクトなボディのため、見切りが良く身長の低い方も足を投げ出して運転することが可能です。

普通を突き詰めた650LXに比べて、TMAX530は全体的にスポーティーな走りを楽しむことができ、シルバーウイングGT600は取り回しの良さが際立ちます。3台ともメーカーの思想が大きく反映されているため、それぞれ性格は大きく異なります。

まとめ

スカイウェイブ650LXは初心者でも扱いやすいバイクです。シートヒーターやグリップヒーターが標準のほか、シートバックレストとフロントスクリーンが電動で調整できるなど、乗る人に合わせてカスタマイズできます。

慣れ親しんだ教習所のバイクと同じバイクに乗りたい、ただひたすら走っていたいという方におすすめなモデルです。