1970年代まで、およそ750cc以下のバイクのほとんどには、キックペダルがついていました。それが今ではかなり廃止され、バッテリーが上がりは死活問題となりました。バッテリーもタイヤやプラグと同様、一つの消耗品です。ここでは、バッテリーを交換するタイミングについて説明します。

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メーカー推奨の交換タイミングは2年

バッテリー交換のタイミングでよく言われるのは、2年です。これは、車でもバイクでも乗り方はオーナーによってまちまちですが、通常の乗り方をしていれば持つのが2年だということです。「通常」ということは、セルモーターを過剰に回した、一度放電させてしまった、年に1回ぐらいしか乗らない等の場合は除きます。

また、バッテリーを長持ちさせるための方法は、一度エンジンをかけたら長距離を走る、アイドリング時間が少ない、冬あまり寒くならない等で、こうした好条件が重なると、5年や6年持つことも珍しくありません。

こんな症状が出たら交換

次のような症状が出たら、できるだけ早くバッテリーを交換しましょう。

電圧計がある場合
(1) エンジンを止めた状態で、電圧計の電圧が12V以下
(2) エンジンをかけていても、電圧が13V以下

電圧計がない場合
(3)セルの回り方が弱々しい
(4)ウインカーの点滅に応じて、ヘッドライトが明暗を繰り返す
(5)アイドリング時ヘッドライトが暗いが、エンジンをふかすと明るくなる

これら症状のなかで一番深刻なのは、(3)です。これを感じた場合は速やかに交換しましょう。
バッテリーを一番消耗させるのは、セルモーターだからです。

バイクのバッテリーは最長でも3年で交換したい

バッテリー寿命は乗り方によって大きく違ってきます。毎週2,3度のロングツーリングに出かけていればバッテリー寿命は長くなりますし、毎日街中をちょい乗りすると寿命は短くなります。

しかし、3年使ったバッテリーは、一見問題なさそうでも、交換しましょう。理由は、バイクのバッテリーは、車重軽減のため車格に比べて意外に小さいからです。小さいため、弱くなりだすと一気に電圧が下がってしまうことがあります。最悪の場合、セルが回らず走れなくなってしまいます。自宅ならまだしも、ソロツーリングの出先だったら最悪ですよね。

まとめ

バッテリーが上がった場合、軽量バイクなら押しがけもできますが、リッターバイクやビッグツインとなると、一人で押しがけするのは不可能です。

ライダーなら、常にバッテリーの状態は頭に入れておきたいものですね。余談ですが、「インジェクション車は押しがけできない」と一部では言われているようですが、これは誤りで、押しがけできます。