バイクの魅力と性格は、99%エンジンで決まると言っていいでしょう。単気筒から始まり、バイクエンジンの気筒数には2,3,4,6とあります。
その中で、最もシンプルな単気筒エンジンを搭載し、ロングセラーモデルとなったバイクにSR400があります。
その魅力をさぐってみましょう。
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「シンプル・イズ・ザベスト」の考え方
そもそもバイクとは余計なものをそぎ落としていった乗り物ですが、それをさらに追究したのがSR400であると言えます。フィンの造形も美しいOHC単気筒のエンジン、細身のスタイルは、一切の無駄なものを廃した機能美に満ちています。
ヤマハ製バイクは、コーナーリング重視のスタイリッシュなモデルが多いですが、なかでもSR400はその色合いがとても濃いです。細くて軽く、エンジンはシンプル、単気筒の鼓動感を感じながら走るSR400は、まさにバイクの原点なのです。
そして特筆すべきは、今や珍しくなったキックスタートです。しかも、400cc単気筒ゆえの反発の強さを軽減するデコンプ(圧縮を抜いてキックを軽くする)機構つきですから、慣れない方でも安心です。
レトロでも新しい
SR400が発売されたのは、1978年です。
それがほとんどスタイルを変えることなく、2017年まで製造されました。つまり39年の長きにわたって製造されたわけで、スタイルを変えずこれほど長期間製造されたバイクは、他に例がありません。
ただしマイナーな変更は行われており、フロントブレーキをドラムに(後年ディスクになりました)、前後ホイールサイズ変更、ステップ位置変更、ガソリンタンク容量増加、キャブからフューエルインジェクション化、イモビライザー装着など、中身はさりげなく進化しています。
所有する喜びのため、エキゾーストパイプとマフラーのメッキ仕上げも見事です。日本の4メーカーを代表するバイクはそれぞれありますが、SR400は、ヤマハを代表するバイクの1台に違いありません。
SR400の人気カスタム
SRの人気カスタムとしてまずあげておきたいのはマフラーです。
単気筒エンジンの歯切れのいい音を出すため、マフラーを変えるオーナーは多いです。マフラーが変わると見た目も大きく変化しますから、外見も重要ですね。
次に、シートとハンドルです。
シングルシートをつけ、低いセパハンにすると、とても品のいいカフェレーサー風となります。またSRの全体的なテイストはネイキッドですから、革ジャンにジーンズというスタイルがとてもよく似合います。
まとめ
SR400は、ほぼ40年という長い間、ほとんどスタイルを変えずに製造されてきました。
姉妹モデルにSR500もありますが、免許制度の影響もあって、販売台数は少ないです。SRと言えば、SR400を指すと言ってもいいでしょう。
SR400は製造が中止されましたが、雰囲気をそっくり引き継ぐ次期モデルが予定されています。どんなバイクになるのか、とても楽しみですね。