「タイヤは命を乗せている」というキャッチコピーがあったように、バイクにとってタイヤとは、非常に重要なパーツです。空気圧が適性でない、減っている、片減りしている等の場合、操縦性にかなり影響が出てきますし、安全面でも決していいことではありません。ここでは、タイヤを交換するタイミングについて考えてみましょう。

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スリップサインが見えたとき

タイヤが4つある車の場合、1つ滑っても車体はあまり不安定にはなりませんが、バイクのタイヤ、特にフロント側が滑ると、転倒するリスクが非常に高くなります。その一つの目安が「スリップサイン」で、どんなタイヤでも、減ると必ず出てきます。これが見えてきたら、必ず交換しましょう。

理由は次のとおりです。

(1)スリップサインが出ただけ、タイヤのゴムが薄くなっている
(2)タイヤ溝には、砂や水を排出する働きがあるが、その働きが悪くなっている

スリップサインはタイヤによって様々ですが、基本的に溝の中の出っ張りがスリップサインです。タイヤのサイドに印があって場所がわかるようになっています。

詳しくはグーグルで「スリップサイン バイク」で検索して画像を見るとわかりやすいです。
「スリップサイン バイク」画像

フロントまたはリアの片方が減ったとき

タイヤブランド、タイヤサイズ、バイク車種が同じであっても、タイヤの減り方は全て違います。なぜならライダーによって、体重、加減速の仕方、好む道、一回に走る距離、コーナーを走るときの速度、タンデムが多いかどうか等、タイヤの減り方を左右する要素は違ってくるからです。

つまり、加速でアクセルを大きく開けるライダーの場合、リアタイヤが早く減ります。逆に、フロントブレーキを強くかけるライダーの場合は、フロントタイヤが早く減ります。結果、フロントだけスリップサインが出た、あるいはリアだけ出たということになってきます。

交換の基本は、前後同時で同じブランド

上記のように、フロントまたはリアだけ交換したくなりますが、どちらかがまだ使える状態であっても、前後同時に交換するのが基本です。片方だけ交換しても、もう片方の交換時期はやがてやってきますし、片方が減ったタイヤではバイクの挙動も不安定になります。

何年使ったら交換したほうがいいのか

あまり距離を走らない場合、5,6年経ってもタイヤの溝がまだ残っている場合がありますが、ゴム製品は経年劣化で固くなります。理想は2年で交換したいところですが、3,4年での交換が無難なところですね。

もちろんガリガリ走って溝がないなら1年でも交換しなければいけません。自分の命を守るためですからしっかりチェックしておきましょう。

まとめ

このように、タイヤ交換のタイミングは、バイクの車種や乗り方によって千差万別です。1つの例ですが、1000ccクラスのバイクで、同じブランドのタイヤを履いても、7000kmしか持たないライダーもいますし、2万キロ持つライダーもいます。ツーリングタイヤとハイグリップタイヤでも、持ちは全く違います。

他に交換したほうがいいタイミングとしては、

(1)一度パンク修理している
(2)強アルカリや酸性薬品などをかけてしまった
(3)ひび割れしている

です。
安心してバイクライフが楽しめるよう、タイヤには常に気を配っておきたいですね。