W800は、1966年にリリースされた650-W1をルーツとしているバイクです。自然環境に配慮したバイクの需要が高まる中でカワサキが開発しました。排気量を773ccに設定することによって、排出ガス規制による出力低下をカバーしています。欧州で2010年10月に発表した後、日本国内では2011年2月に販売が始まりました。そんなカワサキW800の詳細を解説します。

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カワサキW800の特徴と魅力

W800は、古き良き時代を彷彿させるオーセンティックなデザインと車体構成を特徴とし、幅広い年代から支持されてきました。免許を取得したらWシリーズのオーナーになりたいと願い、憧れを抱き続けてきた方も少なくありません。

Wのエンブレムと共に、直立したエンジンのシリンダーが印象的です。W650をベースとし、ミラーの意匠などを変更して車体デザインのグレードを向上させています。さらに、ステップ・ハンドル・シートの位置を見直すことによって、リラックスした状態でライディングポジションを維持しやすいバイクを実現させています。美しさを際立たせるための工夫を随所に施している点も大きな魅力の一つです。

2016年モデルは、1973年~1975年に製造・販売されていた650RS-W3の雰囲気を再現しています。W3と同様の塗装工程を取り入れるなど、拘りが至る所に垣間見える一台です。

カワサキW800のスペック・燃費、走行性能は

カワサキのホームページにあるW800のスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,180
全幅(mm) 790
全高(mm) 1,075
軸距(mm) 1,465
最低地上高(mm) 125
シート高(mm) 790
車両重量(kg) 216

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
33km/L (60km/h、2名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
35[48]/6,500

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
62[6.3]/2,500

タイヤ前 100/90-19M/C 57H
タイヤ後 130/80-18M/C 66H


 

2016年モデルのカワサキW800は、2名で乗車して時速60キロメートルで走行した際の燃費が1リットル当たり33キロメートルです。理想的なスロットルフィールの実現によって排出ガスを軽減しています。内部の構造に工夫を凝らしており、低中速域で卓越した走行性能を発揮することが可能です。また、リヤ18インチ、フロント19インチのホイールを採用しているため、直進時の安定性が優れています。軽快な旋回性も兼ね備えているので、市街地も田舎道も快適に走行できます。

カワサキW800のライバル車は

ハーレースポーツスター883シリーズは、W800のライバルです。多種多様なモデルをラインナップしています。総排気量はW800よりも約100cc多く、883ccとなっています。1人で乗車した際の燃費の平均値は、市街地や峠道では1リットル当たり19.5キロメートル、高速道路では1リットル当たり25キロメートルです。

燃費はW800よりも若干劣っていますが、性能における差は殆どありません。バイカーが軽快に走行する感覚を存分に満喫できる性能を携えており、ハーレーに憧れる方々からは絶大な支持を得ています。

イギリスのモーターサイクルメーカー・トライアンフを代表するボンネビルT100もW800のライバル車と見なされることが多いです。

W800と同様に安定的に市街地を走行でき、安全性と快適性に優れています。因みに、燃費は1リットル当たり22~25キロメートルです。W800のほうが経済的な負担を軽減しやすく、普段の生活で乗りやすいです。

まとめ

W800は、新しさと懐かしさが混在しているバイクです。カワサキが長年に渡って培ってきた技術を駆使しており、日本産のモーターサイクルを愛する人々から高く評価されています。オーソドックスな雰囲気やスポーティーなスタイルのバイクを好む方々にも人気です。因みに、ツーリングを趣味とする方、バイクで自身の個性を表現したい方にオススメです。