BMWは、ドイツの自動車・バイクメーカーです。バイクにおいては、BMWならではの水平対向2気筒エンジンをはじめ、並列4気筒、並列6気筒エンジンなどを搭載したモデルを販売しています。

BMWのバイクについては、よく「駆け抜ける喜び」という言葉が使われます。その魅力を探ってみましょう。

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水平対向2気筒エンジン

BMW製バイクの特徴でまず挙げなくてはならないのは、この水平対向2気筒エンジンです。

BMWの代名詞でもあり、左右に突き出た2つのピストンが地面と水平に動き、振動が少ない、重心を低くできる、ジャイロ効果で車体を安定させる等のメリットがあります。

遠くからこのエンジンを見れば、車種は分からなくても一目でBMWと分かる、同社の大きな特徴とも言えるものです。

「一度乗ったら病みつきになる」と言うライダーも多く、その安定性は比類ないと言われます。事実、低重心でクランクが進行方向縦に回転するのは、車体の安定性に大きく貢献していると言えます。

なお他には、1600GTLに採用されている並列6気筒、F800等の並列2気筒、S1000の並列4気筒エンジンもあります。

独創的なサスペンション

バイクの車体を安定させ、しっかり地面に押しつけるサスペンションも、BMWは独創的なメカニズムを採用しています。

具体的には、テレスコピックフォークの欠点を補う「デュオレバー」「テレレバー」をはじめ、「シングルサイドスイングアーム」などです。

同社の言葉を借りれば、「高いねじれ剛性、軽いバネ下重量とサスペンションの早い反応、アンチダイブ効果」によって、BMW製バイクでしか体験できない路面追従性と安定した操縦性、すなわち「駆け抜ける喜び」を実現しています。

これは一度乗ってみれば分かりますが、軽くよく動くサスペンション、ブレーキをかけても姿勢変化が少ないのは、とても安心感があります。

電子制御技術

今では普及した「トラクションコントロール」や、路面の状態に合わせて選べる「運転モード」を、世界に先がけて採用したのもBMWです。

例えば、タンデム(2人乗り)や荷物を積んでもバイクの姿勢を自動制御する車高自動調整、またエンジンから伝達される駆動トルクを路面状況に応じて制限するオートマティックスタビリティコントロール (ASC)等です。

ASCは、走行中でもボタン1つ押すだけでシステムをオフにすることができます。

もともと安定性のあるエンジンに加え、これらの電子制御技術があるため、BMWのバイクは、いまや一つのステータスになっていると言えます。

まとめ

「あがりのバイク」という言葉も、BMWを形容する言葉の一つです。

生涯最後のバイクに選ばれる、という意味ですね。必ずしもそうとは言い切れませんが、安定したエンジンと車体、高い制御技術等からくる安心感、また高い価格は、中高年ライダーの一つのステータスにもなっています。

近年大きなブームになっている「アドベンチャー」カテゴリを発達させたのも、BMWです。BMWは今後も、ライダーを魅了するバイクの一つであり続けることでしょう。