ストリートバイクブームの中心的存在であったホンダFTRは、ベーシックなフォルムが特徴的なバイクです。またカスタムでも楽しめるため、カスタム好きのバイクファンからの熱い視線を集め続けています。

さらに空冷単気筒・キャブレターのエンジンはパワフルな走りも楽しめると評判です。そこで今回はホンダFTRの魅力をたっぷりと紹介します。

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ホンダFTRの特徴と魅力

ホンダFTRの先行モデルとして販売されたFTR250は、1984年と1985年にアメリカのAMAフラットトラックでメーカー・ライダーチャンピオンを獲得した際の技術を活かして開発されました。

FTR250は1989年までに生産が中止されましたが、その後1990年代後半にストリートカスタムブームが到来した際に再び登場したのがFTRです。

デザインはFTR250を受け継ぎ、軽量でコンパクトなボディをもっています。さらにSL230の空冷単気筒が2バルブ化されているエンジンは、フラットトラックレースでの走行も可能です。

スリムなボディは街中でもダートでも扱いやすく、気軽に乗りこなせ、アクティブな走りも楽しめると高く評価されています。カラーバリエーションも豊富で、ホンダワークスのトリコロールカラーは特に人気があります。

ホンダFTRのスペック・燃費、走行性能は

ホンダのホームページにあるFTRのスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,080
全幅(mm) 830
全高(mm) 1,090
軸距(mm) 1,395
最低地上高(mm) 175
シート高(mm) 780
車両重量(kg) 128

燃費 :定地燃費値
43.0km/L (60km/h)

最高出力(kW[PS]/rpm)
12[16]/7,000

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
18[1.8]/5,500

タイヤ前 120/90-18M/C 65P
タイヤ後 120/90-18M/C 65P


 

ホンダFTRのエンジンは5000rpm以下においてトルクフルな特性が重視され、最高出力も19psと低めにチューニングされた扱いやすいバイクです。

また、セルスターターを搭載しているため始動も簡単に行えます。サスペンションはフロントにテレスコピックフォーク、リアにモノショックサスペンションを採用しているため街中の安定感だけでなくフラットトラックの走破も考慮されているモデルです。

軽量でありながらタフなオフロード仕様のセミダブルクレードルフレームが採用されているのも特徴でしょう。燃費に関しても60km/hの走行時に43km/Lという低燃費を実現しています。

ホンダFTRのライバル車は

ホンダFTRと同クラスのバイクでライバルにあげられるのが、ヤマハTW

とカワサキ250TRでしょう。

この3台はともに空冷4ストロークOHC単気筒のエンジンを搭載していますが、排気量においてホンダFTRとヤマハTWが223ccであるのに対して、カワサキ250TRは249ccと少々大きめです。

ただ、車体の重さはカワサキ250TRが146kgと最も重く扱いにくい印象をうけます。それに対しホンダFTRは128kg、ヤマハTWは127kgと軽いため、扱いやすさでいうとこの2台に軍配が上がるでしょう。

さらに燃費で比べるとカワサキ250TRが41km/Lであるのに対しヤマハTWは30~35km/Lと伸びない印象があります。3台の中で最も燃費がいいのがホンダFTRの43km/Lであり、ランニングコストが最もいいバイクです。

まとめ

街乗りもフラットトラックも楽しめるホンダFTRは、さまざまなシーンで楽しみたいライダーの好奇心をくすぐる1台です。

燃費もいいことからランニングコストがかかりすぎないことも魅力のひとつといえるでしょう。さらに美しいベースを持ったマシンは、カスタムが映えるバイクとしても人気があります。そのため、カスタム好きのライダーにもおすすめの一台です。