アメリカンバイクに乗るときのヘルメットは、ジェットヘルや半ヘル(球体を半分に切ったような形)を使う方が多いです。対して、頭をすっぽり覆うフルフェイスは少数派ではありますが、決しておかしくはありません。ここでは、アメリカンにお勧めのフルフェイスを解説します。

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BELL(ベル)

BELLは、アメリカで生まれたヘルメットです。したがって、BELLのフルフェイスをかぶってアメリカンに乗ってもちっともおかしくありません。

BELLには、1967年に製造されていた「STAR」を現代風に復刻改良したフルフェイス「BELL STAR2」があり、古き良き時代のアメリカを彷彿とさせるデザインがされています。エアインテークなど一切ない、無骨で虚飾を取り払ったデザイン、ホックを本体に留めるシールドなど、見ていると1960年代のカリフォルニアの乾いた大地が目に浮かぶようです。

BELLの他のフルフェイスのデザインとしては、チーク(あご)部分が長い、あるいは盛り上がっていて存在感を感じさせます。いわば「押しが強い」「アクが強い」ヘルメットなので、これでアメリカンに乗っても違和感がないどころか、かえって似合っているでしょう。

SIMPSON(シンプソン)

続いてはSIMPSONですが、ここもアメリカ原産ですから、やはり同じ血は流れていると言うべきでしょう。

フルフェイスではやはりチーク部分が長く、そこにエアインテークの溝が切られており、独特の存在感があります。映画「スターウォーズ」のダース・ベイダーを思わせる重厚感あるデザインです。正面から見ると、鼻の部分が上に盛り上がっているタイプもあり、アメリカンバイクに合いそうなワイルドな雰囲気も持っています。

カブト OGK KABUTO

国産では、「OGK KABUTO」もアメリカンに似合います。空力を意識したデザインではありますが、やはりチーク部分が長いために存在感があります。国産なので、日本人の頭の形や大きさに合って作られているのも嬉しいところです。

まとめ ワンポイントアドバイス

アメリカンバイクと言うと、ファッションから小物に至るまでこだわりを持っている方が多く、ヘルメットも例外ではありません。全体の傾向としては、バイザーのないジェット型か半ヘルが多いでしょう。

しかし安全面から言えば、フルフェイスがお勧めです。ただし、ちょっとした工夫をするだけで、フルフェイスがよりアメリカンに似合うようになります。それは、

・単色が最も似合う:バイクの車体色に合わせて、黒や青の単色で決めてみましょう
・ビビッドカラーも良い:お勧めはオレンジで、バイクにまたがったスタイルが明るくなります
・グラフィックならワイルドに:車体ペイントやジャケットと共通のモチーフを取り入れると、グッとかっこよくなります

これらを参考にして、あなただけのアメリカンバイクスタイルを決めて下さいね。