バイクカテゴリの「アメリカン」は、高いハンドル、長めのフロントフォーク、鼓動感を味わえるエンジン、太いリアタイヤなどが特徴です。峠道を攻めるというより、直線を淡々と走るスタイルが似合っています。ここでは、原付バイクのアメリカンをご紹介します。

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ホンダ ジャズ

1986年から1996年まで製造されていたアメリカンスタイルの原付です。原付ながら一見してアメリカンと分かるスタイルで、上級車種譲りのティアドロップ型ガソリンタンク、低いシート、長いホイールベース、長く傾斜の強いフロントフォークなどで、本格的なアメリカンスタイルを実現した原付バイクとなっています。

特徴的なのは、シート下に見える四角いバッテリーカバーで、高級感のあるクロームめっきがほどこされています。反対側にある丸いエアクリーナーボックスもクロームめっきされています。

他のめっきパーツは、バックミラー、リアサス、ハンドルパネル、ナンバープレートステーなど多用されており、ちょっと見ただけでは原付には見えません。リアタイヤサイズは4.50の12インチです。4.50というと、1970年代のナナハンクラスの太さですから、いかに太いかが分かりますね。

エンジンは、燃料消費と耐久性にすぐれた空冷4サイクル・OHC単気筒エンジンで、4段リターン式のギアと相まって軽快な走りを可能としていいます。110.5km/リットルという優れた燃費も嬉しいところですね。

カラーは、紺、黒、黒/ホワイト、オレンジ/ホワイトと、ツートンカラーも製造されており、渋くキメてもよし、明るくお洒落にキメてもよさそうです。

ホンダ マグナ50

2003年から2007年まで製造されていたバイクで、読み方は「マグナフィフティ」です。同じホンダのジャズがスポークホイールであったのに対し、こちらはコムスターホイール(スポークの「たわみ性」を持ちながら、キャストホイールの高剛性も実現させたホンダ独自のホイール)を装備しています。リアはさらにディシュホイールとなっています。

全体的スタイルは、ジャズよりも一層ファットな重量感ある印象を受けるもので、写真を見ても実車を見ても、とても原付には見えないほどです。エンジン周囲に隙間が少ないのも、そう見えることに一役かっています。ジャズより中身が凝集して、丸っこいスタイルです。

まとめ

2車種ご紹介しましたが、残念ながら現在製造されている原付アメリカンはありません。しかし、それがかえって中古車市場を活気づけている面もあり、中古でも新車を上回る価格がつけらえているものもあります。なお、原付二種である125ccとなると、車種選択の幅はかなり広くなります。原付で基礎を学び、やがてステップアップするのもよさそうです。