ゴムでできているタイヤは、走れば減ってきますから、交換が必要です。原付はパワーがありませんからタイヤは長持ちしますが、ショップで交換すると、タイヤ本体+工賃がかかります。その費用について考えてみましょう。

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タイヤ本体の価格

タイヤにはそれぞれ、《90/90-10》、《80/90-10》などの表記がありますが、
AA/BB-CCは、AA:幅、BB:高さ、CC:ホイール径です。

上にあげたサイズはスクーターに多いサイズで、これらのタイヤ本体価格は、フロント・リア共に定価は1本あたり4千円から5千円です。前後で買えば安くなることもありますが、1本2,3万円する大型バイク用タイヤと比べると利幅は少ないですから、極端に安くなることはなさそうです。バイク用品ショップへ行けば、自分のバイクに合うサイズが売られていますから、自分で交換する場合はタイヤ本体分の料金しかかかりませんね。

工賃

次に工賃ですが、バイクのタイヤ交換は意外に面倒なため、車より工賃は高くなります。車ならジャッキで車体を浮かせ、4,5本あるボルトを緩めればタイヤは外れますが、バイクの場合はもっと複雑ですよね。フロント・リアともにアクスルシャフトを抜かなければなりませんし、リアの場合はスプロケットやブレーキディスクの扱いにも慎重さが求められます。

実際の工賃は、原付であれば1本あたり1,500円から2,000円ぐらいが相場です。したがって、前後同時に交換すればタイヤ代+工賃で1万円前後、どちらか片方なら5千円前後でしょう。

交換するタイミング

タイヤを交換するタイミングは、次のとおりです。どれか一つでも当てはまったら交換しましょう。車と違い、バイクはタイヤが1本滑ったら即転倒するからです。

・交換後3,4年が経ち、指で触っても分かるほど硬化している
・ひび割れしている
・一度パンク修理をしたが、空気が漏れている
・スリップサインが出ている
・片減りしている(車体に歪みがないかもチェックしましょう)

なおタイヤ交換は自分でもできますが、次の点に注意しましょう。特に気をつけたいのは、タイヤレバーでホイールを傷つけてしまうことと、ビード(一番内側の固い部分)を切ってしまうことです。チューブタイヤの場合には、チューブをホイールに噛みこんでしまう失敗もあります。

タイヤを長持ちさせるには

原付クラスのタイヤを長持ちさせるには、常に適正な空気圧を保つことです。あまりパワーはありませんし車体も軽いですから、急加速や急減速による影響は無視できます。

しかし、メンテナンスをおろそかにして空気圧が低いまま走ると、燃費は悪くなりますし、変な減り方をすることがあります。逆に空気圧が高いままにしていると、中央だけ減りますし、グリップも悪くなります。バイクタイヤの空気圧は、車以上にシビアなのです。

まとめ

原付のタイヤ交換費用は工賃込みで、前後で1万円前後、どちらか片方なら5千円前後です。パワーはないのであまり走り方による差は出ませんが、安全で長持ちさせるためには、適正な空気圧を保つことが必要です。