大排気量の二輪車は重量が重く安定感がある一方、取り回しのスムーズさに欠ける事で、苦手という意見も多く聞かれます。

紹介するヤマハMT−07はスリム軽量な車体、走り出せば軽いハンドリングでライダーのイメージ通りに走る事ができるバイクです。2014年の発売以降未だに人気の理由や、ライバル車との比較を併せてレビューしていきます。

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ヤマハMT-07の特徴とその魅力

ヤマハMT-07の特徴は滑らかな乗り心地です。軽量のボディがその要因の一つでもあります。しかし、それだけにとどまらずライダーのスロットル操作に対して、リニアなトルクを生み出すエンジン設計も滑らかな乗り心地をアシストしています。

水冷でDOHC、直列2気筒の4バルブのエンジンは単なる数字だけのパワーを生み出していません。粘り強いトルク特性を獲得する事で、ギアチェンジの繰り返しを最小限に抑えてアクセルのオン・オフ操作だけで爽快な走りを楽しめる事もこのMT-07の特性です。扱い易く高い操作性で走り自体をワンランク上に引き上げてくれます。

高い操作性の他にもライディングを楽しむ為に欠かせ無いのがボディの斬新なデザインです。MT-07のコンセプトは「クールアーバンスポーツ」となっています。躍動感溢れるデザインと機能美を融合させたバイクです。

ヤマハMT−07のスペック・燃費、走行性能は

ヤマハのホームページにあるMT−07のスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,085
全幅(mm) 745
全高(mm) 1,090
軸距(mm) 1,400
最低地上高(mm) 140
シート高(mm) 805
車両重量(kg) 179

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
38.4km/L (60km/h、2名乗車時)
燃費 WMTCモード値
24.1 (クラス3、1名乗車時)

最高出力(kW[PS]/r/min)
54[73]/9,000

最大トルク(N・m[kgf・m]/r/min)
68[6.9]/6,500

タイヤ前 120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)
タイヤ後 180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)


 

ヤマハMT-07のエンジン排気量は700CCです。燃費は国土交通省届出値定地燃費は1L当たり38.4キロとなっています。街乗りでもほぼ1L当たり30キロは維持できるスペックで、これは車両重量が約180キログラムと軽量であり、250CCと同じ位な事がその一因です。

軽量化設計の他に燃焼系の最適化や早期暖気設計などとの相乗効果で優れた燃費性能を実現しています。軽い車両重量がもたらす、マイルドな走行性能も人気です。

ヤマハMT−07のライバル車は

ヤマハMT-07のライバル車として挙げられるのが、スズキ「SV650」です。

燃費も1L当たり37.5キロと38.4キロのMT-07と殆ど変わらず、スペック上は同じであると考えて良いでしょう。明らかに違う点がエンジン配列、Vツインとパラツインという部分が大きな違いです。

Vツインは軽快な吹け上がり、それに対してパラツインのMT-07は低トルクから来るライダーの操作に即座に反応する性能です。

ホンダNC750Xもライバルとして挙げられます。

発売時期もほぼ同時期である事、エンジンも排気量こそ若干差がありますが、同じ水冷のDOHC2気筒で好敵手として評価も分かれます。

燃費はカタログ数字上は1L当たり42キロでホンダNC750Xの方が高い燃費です。乗り心地はMT-07がパワフルな印象があるバイクです。

NC750Xは優しい乗り心地で、大型車の割には荒々しい感じが無く、そのコンセプトに共感したライダーには人気があります。

まとめ

ヤマハMT-07は他のライバル車と比較して、重量が軽い事が最大の特性といえます。軽い事で操作性や加速性が良く、身体の小さなライダーも取り回しが良く扱える事で乗る事自体を楽しめるバイクです。

ツーリングといった長距離のライディングや、街乗りといった異なる場合でも楽しめる事も特徴の一つです。大型である事を感じさせないライディングを楽しんで下さい。