ツーリングや街乗りに使う便利なアイテムとして、タンクバッグがあります。昔は2本のゴムバンドでガソリンタンクに固定する方法でしたが、今では強力な磁石で固定し、使い勝手もよくなっています。
とても便利なタンクバッグですが、デメリットや注意点もあります。
タンクバッグのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
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タンクバッグのメリット
(1)バイクの重心変化が少ない
バイクで最も重いパーツは、エンジンです。
タンクバッグは、エンジンに近い位置に積むため、バイク自体の重心位置の変化が少ないと言えます。そのため、重いものを積んでも、操縦性にほとんど変化がありません。
(2)視線移動が少ない
タンクバッグは、メーターのすぐ下に位置しているため、バッグに地図などを入れた場合に視線移動が少ないです。
とても理にかなった位置に積むバッグであると言えます。
(3)常に荷物を確認できる
視線移動が少ないため、仮にファスナーを閉め忘れたとしても、すぐ気づきます。
常時荷物を確認しながら走れますから、貴重品を入れておくのに適しています。
(4)荷物の出し入れが容易
バイクに乗ったまま荷物の出し入れができますから、小銭の必要な料金所ではバイクを下りなくても小銭が取り出せますね。ウェストバッグよりも便利です。
タンクバッグのデメリット、注意点
(1)視界やハンドル操作を妨げる場合がある
最近のバイクは、タンクが高くシートが低いデザインが多いため、そこにタンクバッグを置くと、前方視界が狭くなったり、メーターが見にくくなったりする場合があります。
また、ハンドルを一杯に切った場合、タンクバッグが左右スイッチに当たりホーンが鳴ってしまった、あるいは一杯まで切れず慌てた、なんて場合もあります。
(2)スチールタンクでないと使えない
当然ながら、マグネットはスチール製タンクにしかつきません。アルミタンク、樹脂製タンクのバイクには、専用設計のものを選ぶしかありません。
タンクが目の前にないスクーターにも使えませんね。
(3)風圧で飛ぶことがある
強力なマグネットでも、高速道路を長時間走ると、ずれてきたり、段差を越えるときのショックで飛ぶことがあります。
以前、高速道路でネイキッドバイクのライダーがタンクバッグを押さえながら走るのを見たことがあります。ハンドルに回すベルトは必須ですね。
(4)給油のときにずらす必要がある
中身がたくさん入って重い場合、ちょっと面倒になります。
また、ダートを走ったとき、バッグとタンクの間に入った砂や埃で、タンクに傷がつく場合もあります。
まとめ
タンクバッグの最もいい使い方は、視界を妨げない程度に荷物量を抑えておくことです。まずは地図と貴重品、そしてデジカメ等よく使うものを入れておくのがいいでしょう。
メリット・デメリットありますが、タンクバッグは今後もバイクにとって便利なアイテムであり続けることでしょう。