ホンダVTRは1998年に登場したネイキッドのロードスポーツモデルです。250ccV型2気筒エンジンがゆえにスリムで取り回しの高さが魅力となっています。また、ホンダVTRは耐久性が高い上に燃費性能も高く維持費も安いことから、都市部で活躍しているバイク便でも多くのライダーに利用されている人気車種となっています。
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ホンダVTRの特徴と魅力
ホンダVTRはトラス構造のダイヤモンドフレームに、VTシリーズなどに用いられて評価の高い水冷4ストロークDOHC4バルブ90度V型2気筒のMC15E型エンジンを搭載することによって、同クラスの4気筒モデルと比較して軽く取り回しが良く維持費も安いことから人気の高いモデルとなっています。
また、ホンダVTRを一言で表現すると「入門者から上級者までが楽しめる、街乗りバイク」と言えます。
これはVTRの特性が素直でバイクに乗り始めたばかりの初心者でも乗り易いバイクとなっているからなのですが、裏を返すと誰にでも扱えるので上級者からすると面白みに欠けるバイクとも言えます。しかし、VTRを本格的に乗りこなそうと思うとギアをこまめに変速させ積極的に荷重移動を行う必要があるので上級者でも楽しめるバイクとなっているのです。
ホンダVTRのスペック・燃費、走行性能は
ホンダのホームページにあるVTRのスペックは次のとおりです。
全長(mm) 2,080
全幅(mm) 725
全高(mm) 1,055
軸距(mm) 1,405
最低地上高(mm) 155
シート高(mm) 755
車両重量(kg) 160
燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
40.0km/L (60km/h、2名乗車時)
最高出力(kW[PS]/rpm)
22[30]/10,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
22[2.2]/8,500
タイヤ前 110/70R17M/C 54H
タイヤ後 140/60R17M/C 63H
ホンダVTRのスペックはエンジンに250ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ90度V型2気筒を搭載しており、最高出力は30馬力・最大トルク2.2kg・mを誇ります。
このエンジンをスチール製トラスタイプのダイヤモンドフレームに搭載することで161kgと軽量に抑えることに成功しています。
ホンダ伝統のMC15Eエンジンは耐久性が高くスリムで燃費は40.0km/Lとなっており、更にはメンテナンス性も高いということで評価も高いです。
ホンダVTRのライバル車は
ホンダVTRのライバルとしてよく挙げられるバイクにカワサキZ250が存在します。
Z250は人気車種となっているNinja250のフレームとエンジンをベースにして、ストリートファイター風のスタイルを採用したモデルとなっています。
ホンダVTRとカワサキZ250ではエンジン形式がV型2気筒と並列2気筒と異なっており、エンジン単体の性能としてはカワサキZ250の方が高回転域でのパワー感と気持ち良さでは上回りますが、フィーリングの面では鼓動感が魅力であるV型2気筒エンジンを有するホンダVTRの方が高いと言えます。
また、燃費に関しては同排気量の2気筒エンジンということでお互いに燃費性能は高いのですが、カワサキZ250の38.0km/Lに対してホンダVTRは40.0km/Lと少し燃費性能が高くなっています。
まとめ
ホンダVTRはエンジンの鼓動感と耐久性の高さが魅力となっていて、更には燃費が高くスポーティに走れる上に車検が不要のカッコいいネイキッドバイクとなっています。ホンダVTRのように欲張りなライダーの欲求を高次元で満たしてくれるようなバイクは他にはありません。
確かに馬力の面では250ccの4気筒バイクに劣りますが、コーナリング性能の高さは大きく上回っており相当な実力を持つバイクとなっています。燃費が高くてスポーティなバイクを求めている人にはホンダVTRはおすすめです。