大人気のニンジャと同型のエンジンを使用し、アメリカンバイクとして登場したカワサキのバルカンSは、スタイルの格好良さだけでなく走りに関してもしっかりと追及されたバイクです。本格的な650ccでありながらも扱いやすさを手に入れるため、さまざまな工夫も凝らされています。今回はバルカンSの人気の秘密を徹底的に紹介します。

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カワサキバルカンSの特徴と魅力

2015年にカワサキから発売されたバルカンSは、アメリカンバイクにおいて異色の二気筒エンジンを採用しているのが特徴です。

このエンジンを搭載することで一般的なアメリカンバイクのV形エンジンでは難しかった車体の幅をおさえることに成功しています。そのためコンパクトな見た目が印象的です。しかしながらエンジンはスムーズな吹け上がりを持ち、しっかりとしたトルクもあるためにアメリカンらしいエンジンのキャラクターを体感できると高い評価を得ています。

車体が軽いため加速もスムーズであり、低いギアであっても力強い加速が楽しめるバイクです。大き目の座面を持ち、やわらかめのクッションであるために座り心地もよく、後ろ重心であっても自然な乗車姿勢での走行が楽しめます。シート高も低く足つきもよいため、女性でも乗りこなせるバイクです。

カワサキバルカンSのスペック・燃費、走行性能は

カワサキのホームページにあるバルカンSのスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,310
全幅(mm) 855
全高(mm) 1,090
軸距(mm) 1,575
最低地上高(mm) 130
シート高(mm) 705
車両重量(kg) 224

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
31.5km/L (60km/h、2名乗車時)
燃費 WMTCモード値
23.3km/L (クラス3-2、1名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
45[61]/7,500

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
63[6.4]/6,600

タイヤ前 120/70-R18M/C 59H
タイヤ後 160/60-R17M/C 69H


 

カワサキのバルカンSは水冷エンジンを搭載しているのが特徴です。しかしシリンダーヘッドには空冷エンジンのように見られるようなフィンがつけられ、力強いスタイリングも手に入れています。

また水冷DOHC4バルブ649ccフューエルインジェクション搭載のパラレルツインエンジンであるため、低中回転域でもスムーズに応えてくれます。高速道路の合流や追い越しでもストレスなくパワ―が感じられ、初心者でも扱いやすいエンジンであると言えるでしょう。燃費も23.3km/Lと、このクラスにおける燃費パフォーマンスの良さも感じられます。

カワサキバルカンSのライバル車は

カワサキバルカンSのライバル車は、
ホンダレブル500

とヤマハBOLTです。

この3台を比較してみると、エンジンはレブル500にはDOHC水冷並列二気筒471cc、バルカンSではDOHC水冷並列二気筒649ccと非常によく似ており、どちらもベースはスポーツモデルであると言えます。

ただBOLTはSOHC空冷V型二気筒941ccを採用しているため、音がうるさいのが難点です。さらに馬力で比較をしてみるとバルカンSは最もパワフルな45kW(61PS)/7,500rpmを見せています。

レブル500では34kw(46PS)/8,500rpm、BOLTでも40kW(54PS)/5,500rpmとバルカンSの力強さは群を抜いています。燃費の良さはBOLTで21.2km/L、バルカンSで23.3km/L、レブル500で27.0km/Lです。バルカンSはレブル500に比べて排気量が上回っている分燃費は悪くなりますが、それほどの大差は見られません。

まとめ

カワサキのバルカンSは非常に馬力があるため、力強い走りが楽しめるバイクです。さらに軽いハンドリングも持ち合わせていることから扱いやすいバイクであると言えるでしょう。そのため、初心者にもおすすめのバイクです。また、シート高も低く、またがりやすいのも魅力で、足つきの良さから女性にも乗りやすいと高く評価されています。