ヤマハ・MT-25は、2015年に発売された250ccのネイキッドバイクです。「MT」シリーズは現在のヤマハネイキッドの主流と言ってもよく、MT-25の他には、320ccのMT-03、700ccのMT-07、820ccのMT-09、1000ccのMT-10があります。
カウルからタンク周辺にボリュームがあり、リアフェンダー周囲はすっきりしている、一目でMTと分かるスタイルモチーフは共通しています。ここでは、末弟にあたるMT-25の魅力を詳しく解説します。
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MT-25の特徴と魅力
MT-25は現代のバイクらしいメカを随所にまとっています。水冷2気筒エンジン、フューエルインジェクション、4バルブ、LEDポジションランプ、6速ミッション等です。
ハンドルバーは一直線に近いですが、ステアリングヘッドが高いため、ハンドルが遠いわけではありません。タンクは横から見ると三角形に近く、またがったときのボリューム感があります。
メーターパネルは、左からインジケーター類、タコメーター、右にデジタルスピードメーターが並んでいます。レッドゾーンは14,000回転ですから、かなりの高回転型エンジンですね。
MT-25のスペック・燃費、走行性能は
ヤマハのホームページにあるMT-25のスペックは次のとおりです。
全長(mm) 2,090
全幅(mm) 745
全高(mm) 1,035
軸距(mm) 1,380
最低地上高(mm) 160
シート高(mm) 780
装備重量(kg) 165
燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
33.5km/L(60km/h、2名乗車時)
最高出力(kW[PS]/rpm) 27[36]/12,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 23[2.3]/10,000
タイヤ前 110/70-17M/C 54S
タイヤ後 140/70-17M/C 66S
ブレーキ 前後シングルディスクブレーキ
スペック上、特に目立った箇所はありませんが、バイクは趣味の乗り物です。軽快なスタイル、6速ミッション、12,000回転で最大出力という高回転型エンジンを使って、郊外をきびきび走るのに向いていそうですね。国内での250ccにはメリットが多く、高速道路が走れる反面、車検はありません。
MT-25のライバル車は
ホンダ・VTR
DOHCV型2気筒エンジンを搭載したホンダのネイキッドモデルです。発売が1998年と古いですが、信頼性あるエンジンとスリムな車体で素直な操縦性を実現しています。
エンジンスペックは、最大出力24馬力/10,500回転、最大トルク2.2kgf/8,500回転と、MT-25よりは低回転型です。2017年に生産が終了しています。
カワサキ・Z250
2014年から販売されており、Z1000のスタイルモチーフを引き継ぐ「ストリートファイター」スタイルが特徴です。DOHC並列2気筒、最大出力31馬力/11,000回転、最大トルク2.1kgf/8,500回転と、やはり高回転エンジンです。
高いステアリングヘッドとそこにボリュームを集中させ、リア回りがすっきりしているのは、MT-25にも共通する躍動感あるスタイルです。
スズキ・GSR250
MT-25に比べるとやや大人の雰囲気をまとったネイキッドです。エンジンも上にあげた3車より低回転型で、同じネイキッドでもツーリング使用メインに作られたバイクです。MT-25よりはちょっと大人のライダー向けと言えます。
まとめ
MT-25は2015年に発売されました。前身はYZF-R25ですが、デザインをはじめ車体各部の詳細が見直されていますから、ライバル車のうちでは最も新しいモデルだと言えます。
軽量な車体を駆使して、市街地からツーリングまでヤマハらしい軽快なハンドリングを楽しめる1台です。