「原付二種」は、50ccを超える排気量の51ccから125cc未満の排気量のバイクを指します。原付の制限速度は時速30キロですが、原付二種は60キロとなるなど、いくつものメリットがあります。では原付二種に乗った場合、年間維持費はどれぐらいかかるのでしょう。詳しく考えてみましょう。

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必ず必要な費用

法定費用

原付二種で公道を走るためには、まず自賠責保険料と税金の2つを払わなければなりません。

(1)自賠責保険料

原付でも原付二種でも、事故で相手をけがさせたり、物損事故を起こしたりする可能性があります。そこで無保険だと負担が莫大なものになりますから、それを防ぐために自賠責保険の加入が義務づけられています。

保険料は原付と変わらず、1年で7千円少々と安いです。さらには2年、3年と一括で支払うと割引があり、5年契約して一括で払うと1年あたり4千円以下と非常に安いです。

(2)税金

原付二種には「軽自動車税」がかかり、排気量に応じて2つに分けられています。
50cc超90cc以下:年間2,000円
90cc超125cc以下:年間2,400円
軽自動車税は地方税なので、市町村に支払います。

その他の費用

もし全く乗らないのであれば、上記の法定費用のみが維持費となります。以下は個人の乗り方によって違ってきますが、法定費用以外にかかる費用をまとめてみました。

・任意保険料

言葉どおり、加入するかどうかは任意の保険ですが、原付二種は車と同じ速度が出せますし、二人乗りも可能ですから、任意保険も必ず加入しましょう。

保険料も車に比べれば安く、【対人無制限・対物無制限】で、自損事故や無保険車傷害等のお勧めプランであれば、高くて年間3万円、安くて2万円弱といったところです。

お得なのは「ファミリーバイク特約」で、家族の誰かが入っている車の任意保険の特約としてバイク保険を付加する方法です。もちろん自分で車の任意保険に入っている場合でも可能です。

・ガソリン代

原付二種の燃費は、原付に比べれば悪くなってきます。原付がリットルあたり50キロは軽々走るのに対し、二種の125ccとなると最高でも40キロぐらいです。

原付二種は行動範囲が広がりますから、通学や通勤で1日あたり往復30km走ると仮定して計算してみましょう。

 30km*22日=660km
 660km/40(燃費)=16.5
 16.5*130円(1リットルあたりガソリン価格)=2,145円

となります。ツーリングへ行ったとしても、年間で4万円もあれば十分と思います。

・その他

その他費用としては、ヘルメット、レインウェア、グローブ等が必要です。スピードが上がればくるぶしを保護できるブーツも欲しいですね。全ては、万が一転倒したときのためです。さらには、チェーンオイル、定期的に交換するオイルやタイヤなど消耗品の費用も発生します。
もあり、これらはざっと年間1~2万円をみればいいでしょう。

まとめ

以上の年間費用を、高い金額をとってまとめます。

 自賠責保険  7,000円
 税金     2,400円
 任意保険   30,000円
 ガソリン   40,000円
 その他    20,000円

高い場合で、年間約10万円となります。

原付二種は、ざっと見て原付の2倍の排気量があるぶん、維持費も約2倍となってきます。これ以上排気量が大きくなるとそういう比例は成り立ちませんが、このクラスだと単純にそう思っていていいでしょう。原付二種はスピードも出せますから、原付よりも行動範囲は大きく広がり、バイクの楽しさを味わえるに違いありません。