かつて、スクーターと言えば50ccばかりでしたが、今では250ccから650ccクラスのいわゆる「ビッグスクーター」も増えています。ビッグスクーターはオートマ感覚で乗れるなど、特有の魅力によって根強い人気を保っています。その魅力を分解してみましょう。

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【一番の魅力】ギアやクラッチがないので疲れにくい

車でもバイクでも、マニュアルミッションでは渋滞に遭遇したくありませんね。頻繁にギアとクラッチの操作をすると、とても疲れてしまいます。

街乗り程度ならよくても、ロングツーリングでの渋滞は、一日の疲労度にかなり影響します。その点、スクーターにはギアとクラッチがありませんので、アクセルとブレーキだけで走ることができます。

スクーターという形によるメリット

スクーターという形からくるメリットはたくさんあります。

(1)雨に濡れにくい、寒さを感じにくい

スクーターには大きなスクリーン、足元をカバーするカウルがあるため、小雨程度ならカッパなしで行けてしまいます。これも気軽に乗れる理由の一つです。足元もカバーされていますからまず濡れませんし、同時に、冬は寒さから守ってくれます。

(2)リアシートが広いので大きな荷物が積め、2人乗りも楽

ビッグスクーターのシートを見ると、幅・長さともにとても大きいです。そのメリットを生かしてリアシートを活用できます。さらにキャリアをつければ、積載量アップです。

(3)収納力が凄い

しかも長いシート下は収納スペースとなっており、ヘルメットから2泊程度の荷物なら楽々入ってしまいます。それでいて見た目に変化はありません。重心も低く、防犯上も安心ですね。

(4)フルカバードの車体のため、洗車が楽

雨中走行後のバイク洗車は面倒ですが、スクーターはエンジンもカバーされていますから、車体外側だけを洗車すれば、すぐピカピカになってしまいます。愛車をいつも綺麗にしておけますね。

(5)メンテナンスが楽

多くのバイクはチェーン駆動となっており、定期的に給油と張り調整が必要です。ビッグスクーターではチェーンの代わりにベルトが使用されており、給油は必要ありません。定期的に交換はしなければなりませんが、これも日々気軽に乗る方にとっては、大きなメリットです。

まとめ

ビッグスクーターでも400ccあれば十分なパワーがあり、通常の街乗りから高速道路までの走りに不安はありません。パワーがあれば疲れも少ないですから、泊まりがけのロングツーリングも可能です。

まずはシート下に収納し、入らない分はキャリアにつければ、1週間程度のロングツーリングは可能です。たくさんの荷物を積んで、オートマ感覚でサッと乗れる。これがビッグスクーターの最大の魅力です。