バイクは、車以上にこまめなメンテナンスが求められます。スペアタイヤは積めませんし、ヘッドライトも多くのバイクでは1つかありません。故障しても、整備できる工場は車に比べて限られています。

そこで、ライダーは、常日頃から自分のバイクをこまめにメンテナンスし、バイクの状態を頭にいれておく必要があります。ここでは、ライダーなら最低限マスターしておきたいメンテナンスを3つご紹介します。この3つは、できるようにしておきたいですね。

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タイヤ空気圧チェック

必要なもの:空気圧ゲージ、空気入れ

バクは二輪ですから、タイヤの状態が大きく操縦性に影響します。タイヤのメーカーや銘柄でも、バイクの性格はかなり変わります。ライダーなら、前後タイヤの状態を常に頭に入れておかなくてはなりません。

そこで、前後タイヤの空気圧はいつも適正にしておきましょう。チェーンケース等に、前後タイヤの空気圧が書かれたステッカーがありますから、月に1回はチェックし、下がっていたら空気を補充します。

ガソリンスタンド等でもできますが、車用のエアゲージ先端が入らないこともありますから、自宅でできればベストです。必ずタイヤが冷えているときに行いましょう。

チェーン給油

必要なもの:チェーンオイル、チェーンクリーナー(油落し)、ウエス、歯ブラシ、軍手

チェーンは走行するにつれて砂やほこりが付着して汚れてきます。雨が降っても落ちますから、1,000km走行を目安に、チェーンオイルを吹き付けます。

まずセンタースタンド(なければメンテナンススタンド)でリアタイヤを浮かせ、クリーナーで汚れたオイルを落とします。次いでウエス等で綺麗にふき取ります。

次に、チェーンオイルを吹き付けます。

吹き付ける部分は、中央ローラーではなく、横から見て∞の形をしている内プレートと外プレートの間です。走行中の遠心力を利用して行き渡らせるため、内側に塗るのがコツです。

手でリアタイヤを回し、チェーンを動かしながら均等に吹き付けます。チェーンとスプロケットの間に指をはさまないように注意しましょう。

オイル交換

必要なもの:新しいオイル、オイル回収パック、ドレンワッシャー、めがねレンチ、軍手

最後は、ちょっと難易度の高いオイル交換です。交換目安は、車種やオイル種類によっても違いますが、おおむね3,000kmから5,000kmでしょう。

まずバイクを走らせてエンジンを温め、センタースタンドで車体を水平にします。

次にオイル回収パックをエンジン下部のドレン下に合わせて置きます。

慎重にドレンボルトをゆるめ、古いオイルをパックに受けます。熱いオイルが一気に抜けてきますから、注意してください。

10分ほどして大部分が抜けたら、ドレンワッシャーを新しいものに替え、ドレンボルトを締めつけます。この締め具合は重要ですから、トルクレンチを使い、メーカー指定のトルクで締めます。

最後は、新しいオイルを注入口から入れて、エンジンをかけてオイルランプが消えれば終了です。古いオイルは、市町村のごみ回収規準に従って捨ててください。

以上3つが、バイクの基本的な3つのメンテナンスです。
常にバイクが快調に走れるよう、この3つは是非マスターしておきましょう。