ヤマハMT-10はヤマハ発動機から発売されている1000ccクラスのオートバイです。MT-10はミラノショーで発表後、欧州向けに先行販売され、日本では2017年から販売がスタートしました。

スタイルはネイキッドとスーパースポーツの中間に位置する、ストリートファイターと言われるタイプです。スポーツタイプの走行性とネイキッドの扱いやすさを兼ね備えています。そんなMT-10についてご紹介します。

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ヤマハMT-10の特徴と魅力

ストリートファイターはスーパースポーツからカウリングを削ぎ落とし、エンジンをむき出しにすることで攻撃的な外観に変化させたスタイルです。MT-10もヤマハのスーパースポーツモデルYZF-R1をベースに、カウルを削ぎ落としエンジンの力強い存在感を強調しています。

単純にYZF-R1からカウルを削ぎ落としただけのデザインではありません。LED二灯ヘッドライトを搭載した個性的なフロントフェイス、敢えてボルト類を露出させた設計などMT-10ならではのデザインも光ります。

また現代のバイクらしく、電子制御システムが充実しているのも特徴です。滑らかな発進・走行をサポートするトラクション・コントロール・システムや、3つの異なるエンジン特性を選べるD-MODEなどライダーをサポートする機能が揃っています。

MT-10は1000ccクラスのハイパワーバイクですが、電子制御システムのおかげで比較的扱いやすいのが魅力です。

ヤマハMT-10のスペック・燃費、走行性能は

ヤマハのホームページにあるMT-10のスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,095
全幅(mm) 800
全高(mm) 1,110
軸距(mm) 1,400
最低地上高(mm) 130
シート高(mm) 825
車両重量(kg) 210

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
23.4km/L (60km/h、2名乗車時)
燃費 WMTCモード値
14.0km/L (クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
118[160]/11,500

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
111[11.3]/9,000

タイヤ前 120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)
タイヤ後 190/55ZR17M/C (75W)(チューブレス)


 

スペック上での燃費は定地燃費値・2名乗車時で23.4km/L、WMTCモード値・1名乗車時で14.0km/L走ります。WMTCモードの方が実燃費に近いと言われていますが、街乗り中心で使えば燃費は14.0km/Lを下回るでしょう。逆にロングツーリング中心なら14.0km/L以上の数値を出すことも可能です。

特徴的なスペックが1400mmという短いホイールベースです。短いホイールベースと動きの良いサスペンションのおかげで、1000ccクラスとは思えないコーナリング性能を発揮します。

ヤマハMT-10のライバル車は

ヤマハMT-10のライバル車種として挙げられるのが、BMWのS1000Rです。

S1000Rもストリートファイタータイプのバイクですが、MT-10よりシート高が低いため、よりスポーティーな印象を与える外観です。

カタログ上での燃費は時速90kmの定速走行で18.5km/L、時速120kmの定速走行で17.8km/Lとなっています。計測方法はメーカーによって違うので一概には言えませんが、実燃費はカタログ上での燃費の7~8割程度と言われています。そのためMT-10と燃費性能に大きな差はないと考えられます。

全長はMT-10の方が長いですが、ホイールベースはS1000Rの方が長いです。ホイールベースが長い分、直進時の安定性はS1000Rに分がありますが、コーナリング性能はMT-10の方が優れていると考えられます。

この他にライバル車種としてスズキのGSX-S1000、カワサキのZ1000などが挙げられます。

まとめ

MT-10は短いホイールベース、充実した電子制御システムによって、1000ccクラスとは思えない高い操作性を実現しています。

大型バイクが欲しいけど扱えるかどうか不安な人、街乗りもロングツーリングも楽しみたい人にオススメのバイクです。またネイキッドにするか、スーパースポーツにするか迷っている方にもオススメです。