昨今のバイク市場は激動の時代に晒されています。新興国経済の活性化によって多様化された市場、そして先進国ではバイクを楽しむ年齢層が広がっています。

このことにより、バイクの楽しみ方と価値の多様化が進んでいるのです。今までのバイクのカテゴリーに当てはまらない新しいバイクの価値に挑戦し続けるために作られたXSR900の魅力に迫ります。

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ヤマハXSR900の特徴と魅力

“The Performance Retroster/ザ・パフォーマンス・レトロスター”というコンセプトの元で作られたヤマハXSR900は2016年2月に初めて市場に姿を現しました。

2016年10月には多様なライフスタイルに溶け込む「ブラックメタリックX」、2017年11月にはヤマハのスポーツヘリテージモデルをイメージした鮮やかな「ビビッドレッドカクテル1」という新色を追加しています。

素材感を強調したどこかレトロなスタイリングに、トラクション・コントロール・システムとアシスト&スリッパークラッチを装備したことにより先進のテクノロジーを融合しています。それにより、日常からワインディングまで、誰もが楽しめる走りが可能になりました。

また、レトロ感を保ちながら、本物の金属が放つ素材感にこだわっているため、カスタムの楽しさも実現できています。

ヤマハXSR900のスペック・燃費、走行性能は

ヤマハのホームページにあるXSR900のスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,075
全幅(mm) 815
全高(mm) 1,140
軸距(mm) 1,440
最低地上高(mm) 135
シート高(mm) 830
車両重量(kg) 195

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
29.4km/L (60km/h、2名乗車時)
燃費 WMTCモード値
19.7km/L (クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500

タイヤ前 120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)
タイヤ後 180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)


 

XSR900のWMTC燃費は19.4km/L、燃料タンクの容量は14.0Lです。この最高燃費を維持できると仮定すれば、なんと東京駅前から四国までの走行が理論上可能になります。ですが、燃費は道路状況やメンテナンス状況にも左右されますので、一応の目安と考えてください。

ヤマハXSR900のライバル車は

同じ水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブエンジンを採用しているMT-09はライバル関係にあると言ってもよいでしょう。

MT-09はネイキッドマシンとスーパーモタードマシンの“異種交配造形”によって生み出されるライディングを楽しむ形であるのに対し、XSR900はオーセンティックなネイキッドスポーツバイク=ロードスターを目指しています。

同じ排気量1000cc以下のバイクと比べてみると、XSR900の最高出力は110馬力でMT-09とは同程度ですが、フェザー8の106馬力やCRF1000Lの96馬力よりも優れており、このクラス最高馬力を誇るNinja H2の205馬力よりはやはり下回ってしまいます。

馬力に関して言えば、このクラスの平均値は105馬力ほどなので、平均以上の馬力を出すことができています。

まとめ

バイクのことをあまり知らない人から見ても「これぞバイク」といった魅力が伝わるXSR900はネオ・レトロの名を欲しいままにしていると言ってもいいでしょう。

最新のテクノロジーと今日まで伝わり続けているモーターサイクルの伝統を受け継いでいるスタイルは、カスタムにどこまでも拘りたい人にも、バイク初心者にも合わせられるまさに万能バイクといえます。