ホンダ・CB1300SBは、2005年から販売されているバイクです。ハーフカウルがついているので、ネイキッドとツアラー双方のメリットを持っていると言えます。

ホンダバイクの称号「CB」の名がついた最大排気量モデルであり、文字通りホンダのフラッグシップモデルとも言えます。ここでは、CB1300SBの評価や走行性能を解説します。

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CB1300SBの特徴と魅力

CB1300SBは、1,300ccのDOHC4気筒エンジンを搭載しており、最大出力は100馬力/7,000rpm、最大トルクは117Nm(11.9kgf・m)/5,500rpmを発生します。

これら回転数で分かるように比較的低速寄りの味付けで、文字通り低速から高速まで、市街地から高速道路までストレスのないパワーを発揮します。

またCB1300SBでよく言われるのは「素直なハンドリング」で、一度走り出せば280kgという車重は全く感じず、まるで自分の腕が上がったかのように感じる、癖のない素直さが魅力です。『走る・曲がる・止まる』というバイク本来の目的を、高次元かつ無意識に行うことができます。ABSモデルもあります。

実車はカウルとエンジンヘッドのボリュームがあるため、ナナハンクラスと比べて一回り大きく感じます。

SBとは「スーパーボルドール」の略で、CB1300SF(スーパーフォア)にハーフカウルをつけたモデルです。ハーフカウルは高速走行での疲労を軽減してくれますし、左右には小物入れもついています。

もちろん、カウルは単純にポンとつけただけではなく、フロントサスのばねも専用品に変更されているなど、細かいセッティングもSB用に変更されています。

このようにCB1300SBとは、ネイキッドバイクのテイストを残しつつ、カウルで高速走行も快適にした、日本国内での様々なシーンに適応した大型バイクであると言えるでしょう。

CB1300SBのスペック・燃費、走行性能は

ホンダのホームページにあるCB1300SBのスペックは次のとおりです。


全長(mm) 2,200
全幅(mm) 825
全高(mm) 1,205
軸距(mm) 1,520
最低地上高(mm) 125
シート高(mm) 780
装備重量(kg) 273

燃費 国土交通省届出値:定地燃費値
26.8km/L (60km/h、2名乗車時)

最高出力(kW[PS]/rpm)
74[101]/7,000

最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
1152[11.7]/5,500

タイヤ前 120/70 ZR17M/C
タイヤ後 180/55 ZR17M/C


 

実際にCB1300SBを走らせた場合の燃費は、リッターあたり16kmから20kmでしょう。ただしこれはおよその値であって、ライダーの走り方や道路状況によって大きく変化します。

また走行性能ですが、まず特筆すべきは低速トルクの太さで、初めて乗った方でも難なくアイドリング発進ができるほどです。

2014年モデルからミッションは6速となっていますので、高速道路での静粛性や燃費が向上しています。ハンドル幅も広く手前に変更されており、より扱いやすい操縦性となっています。

素直な操縦性、威風堂々たるスタイリング、圧倒的なパワーとトルクなど、CB1300は、古くからのホンダファンから大型バイク初心者まで幅広く受け入れられるバイクであると言えます。

CB1300SBのライバル車は

ヤマハ・FJR1300A/AS

FJR1300Aはフルカウルなので、ハーフカウルのCB1300SBと単純に比較はできませんが、ヤマハのライバル車と言えます。他の点を比較すると、1,300ccフューエルインジェクション、6速ミッションは同じです。

ただしFJRはYCC-T(電子制御スロットル)、トラクション・コントロール等を装備しており、ハイテク化はFJRのほうが進んでいると言えます。どちらがいいかはバイクに対する考え方次第であって、シンプルなほうがバイクらしいという方もいるでしょう。

FJRの燃費は、24.6km/リットルです。CB1300SBのほうが高燃費ですが、このクラスのバイクは100%趣味の乗り物です。バイクを選ぶにあたっては燃費云々よりも、全体のスタイリング、エンジンフィーリング、走り方(ツーリングメインか、高速はよく走るか等)によって決めることが多いでしょう。

スズキ・バンディット1250

スズキ独特の油冷エンジンの後継として水冷エンジンを搭載したモデルです。ハーフカウル、二次バランサー等を装備しており、CB1300CB同様に街乗りから高速までオールマイティな使用ができます。2016年に製造が終了しています。

カワサキ・ZRX1200ダエグ

ZRX1200にミニカウルを装着したモデルで、フューエルインジェクション、6速ミッション、最高出力110ps等が特徴です。カウルはCB1300SBに比べれば小さく、CB1300SBよりはCB1300SFのライバル車と言えます。2016年に製造が終了しています。

まとめ

CB1300SBは、日本国内の使用をメインに作られた、ネイキッドベースのツアラーバイクです。SSやメガツアラーに比べれば突出した性能はありませんが、市街地から1日1,000キロ走る用途まで、どんなシーンもそつなくこなすフラッグシップモデルです。